2019年10月、1本の映画がインド映画界を揺るがした。その作品にはおなじみのダンスシーンはおろか、派手な楽曲や美麗なヒロインも登場しない。事件に巻き込まれた男と凶悪な麻薬組織の戦いを描く硬派なアクション映画だ。 爆走する車を追撃する大量の敵、砦に迫る暴徒たち、西部劇全盛の時代から脈々と続く息詰まる攻防戦のプロットを巧みに取り入れながら、潜入捜査のサスペンスや、極限状況におかれた男たちの友情を盛り込んだ緊迫感溢れる作風。その完成度に多くの批評家や観客が絶賛!瞬く間に大ヒットを記録し、早くもリメイクや続編の製作が決定した。「マッドマックス」「要塞警察」「インファナル・アフェア」など、数々の名作アクションのスリルをすべて鍋に放り込み、秘伝のスパイスとともに煮込んだ緊迫の145分!インド映画史上最大級のアクションムービーがついに日本に上陸する!!

大量の麻薬を押収された犯罪組織が警察に報復の罠を仕掛けた。次々と警官が倒れる中、特殊部隊の隊長ビジョイだけが難を逃れる。倒れた仲間たちを救うには5時間以内に治療が必要だったが、そこは街から遠く離れた警察の保養地。タイムリミットが迫る中、彼が頼れるのは拘留中の謎の男・ディリだけだった。猛追する暴徒たちの攻撃をかわしながら、トラックで病院をめざすビジョイとディリ。一方、80キロ離れた警察本部には、麻薬奪還に執念を燃やす凶暴な組織のリーダー、アンブ率いる別働隊の大群が迫っていた・・・

  • カールティ as ディリ
  • ナレーン as ビジョイ
  • アルジュン・ダース as アンブ
  • ジョージ・マリヤーン as ナポレオン
  • 監督: ローケーシュ・カナガラージ

カールティ as ディリ

1977年、タミルナードゥ州マドラス(現チェンナイ)生まれ。本名はカールティク。父は1960~80年代にヒーローとして活躍したシヴァクマール。2歳違いの兄スーリヤは、ヴィジャイ、アジットクマールと並ぶ、タミル語映画界のスーパースター御三家の一人。カールティは『Paruthiveeran(パルッティ村の勇者)』(2007年)でデビュー。タミル語ニューウェーブ映画の記念碑的な作品となった同作での演技は、高く評価された。以降は、持ち前の人懐こい雰囲気を生かしたコメディや、身体能力の高さを発揮したハードなアクションなど、さまざまなスタイルの作品に出演して芸域を広げてきた。最も高く評価されているのは、『Paruthiveeran』、『Madras(マドラス)』(2014年)、そして本作など、リアリスティックでシリアスな作品が多い。

ナレーン as ビジョイ

1979年、西ベンガル州カルカッタ(現コルカタ)生まれ。両親はケーララ州出身で、幼少期は同州のトリシュールで過ごした。映画の世界への憧れからラージーヴ・メーナン監督のアシスタントに。その後、巨匠アドゥール・ゴーパーラクリシュナン監督のマラヤーラム語作品『シャドー・キル』(2002年)の中の小さな役で俳優デビュー(当時の芸名はスニル・クマール)。それ以降しばらくはマラヤーラム語映画界で主演俳優として活動したが、あまり良作に恵まれず、いつしか脇役格に落ち着いた。タミル語映画では『Anjathey(恐れるなかれ)』(2008年)での主演が高く評価されたが、後に続く作品はそれほど多くはなかった。『囚人ディリ』での好演は、タミル語映画界へのカムバックとしてポジティブに受け入れられ、ローケーシュ・カナガラージ監督の次作への出演も決まっている。

アルジュン・ダース as アンブ

1990年、マハーラーシュトラ州プネー生まれ。ただし、急速にスターとなった俳優の常で、出生地を始めとした経歴には諸説ある。銀行員であった父親のルーツはケーララ州トリシュールにあり、その転勤に従って各地を転々とした。映画の世界に憧れ、それまでの軽肥満体の体を絞り、36kgもの減量を成し遂げたうえで、チャンスを求めて活動を始めた。最初はタミル語のラジオ番組のジョッキーとなり、現在に至るまでの最大のウリである深みのあるバリトン・ボイスで聴衆に強い印象を残した。実験的な低予算映画『Perumaan(シヴァ神)』(2012年)の主役で俳優デビューしたが、その後は低迷していた。『囚人ディリ』での悪役演技によって急激に注目を浴び、その後も『マスター 先生が来る!』などで順調にキャリアを築いている。

ジョージ・マリヤーン as ナポレオン

1963年、タミルナードゥ州マドラス(現チェンナイ)生まれ。ベテラン・コメディアン兼性格俳優。1980年代末から舞台俳優として活動を始め、2000年を過ぎた頃から映画に出演するようになる。『カーンチワラム:サリーを織る人』(2008年)、『神さまがくれた娘』(2011年)、『永遠の絆』、『双璧のアリバイ』、『ビギル 勝利のホイッスル』(いずれも2019年)など、出演作多数。『囚人ディリ』での、平凡な男がヒロイズムに目覚める様子を描く演技は、多方面から絶賛された。

監督: ローケーシュ・カナガラージ

1986年、タミルナードゥ州南部の都市コインバトール近郊で生まれる。子供の頃は同級生に物語を話して聞かせるのが得意だったという。20代の半ばになって映像作家を志す。鬼才カールティク・スッバラージ監督がプロデュースしたアンソロジー映画『Aviyal(アヴィヤル)』(2016年)の中の1本を手掛けることによってデビュー。翌年の『Maanagaram(大都会)』(2017年)は初の長編劇映画。その後2年半の製作期間を費やした『囚人ディリ』(2019年)の大成功によって、一躍商業映画のトップ監督の一人に数えられることになる。続く『マスター 先生が来る!』(2021年)では、スーパースターのヴィジャイと組むだけでなく、大人気のヴィジャイ・セードゥパティを悪役に配するという意表をつくキャスティングで大向こうを唸らせた。ラジニカーントとならぶ大御所俳優カマルハーサンの大ファンで、自作中のあちこちにカマルハーサンへのオマージュを埋め込む。現在は、その憧れのカマルハーサンを主役に据えたスリラー『Vikram(ヴィクラム)』を撮影中。

監督のローケーシュ・カナガラージは、自分の事務所でアシスタントたちと昼食をとるために、テーブルに古新聞を敷いた。ランチョンマット代わりのそのタミル語の新聞の、わずか2行の見出しがローケーシュの目を惹いた。それは、かつて囚人だった男が酔いつぶれた警察官たちを救ったという、ごくごく短い記事だったという。その記事はローケーシュの心を捕え、そこから実に2年半の歳月をかけて『囚人ディリ』としてまとめあげた。

20代の半ばに映像作家となることを決意した時、ローケーシュ・カナガラージは銀行勤めだった。タミル語ニューウェーブ映画の代表的監督の一人、カールティク・スッバラージ(『ジガルタンダ』、『女神たちよ』、『ペーッタ』)がプロデュースした、新人作家による短編を集めたアンソロジー映画『Aviyal(アヴィヤル)』(2016年)の中の1本を手掛けてデビュー。翌年の『Maanagaram』でソロ監督として初の長編劇映画を世に送り出した。

この作品は、夜の街を主要な舞台として、無関係な複数の人物のドラマが並行的に描かれるという点で『囚人ディリ』を予告するものだった。同作は一部の批評家からは高い評価を得たが、キャストに著名俳優がいなかったため多くの観客の目には留まらずに終わった。『囚人ディリ』も、着想の時点では、ある熟年のコメディアン俳優をヒーローとして想定していた。しかし、若くフレッシュな魅力で人気のあるカールティが興味を示し、出演を快諾したことにより、ローケーシュは脚本を徹底的に練り直したうえで満を持して撮影に臨んだ。2019年の公開にあたっては、スーパースターであるヴィジャイの『ビギル 勝利のホイッスル』との同日封切り正面衝突が話題になったが、その後ヴィジャイとのコラボレーションで、さらにスケールアップしたアクション・スリラー『マスター 先生が来る!』を2021年に発表し、同作は大ヒット。タミル語映画界のトップ監督の一人に上り詰めた。

本作の撮影は2018年12月に始まり、2019年の5月上旬に終了した。当時30代前半だった監督のローケーシュ・カナガラージ、41歳だった主演のカールティを始めとしたチームは、若い力にあふれ、酷暑期を含む5か月間のうちの61日を使い、全ての撮影を完了した。これはランタイム2時間半のタミル語作品としてはかなりのハイペースである。そのほとんどは日没から夜明けまでをフルに使って行われ、クルーの多くは体重をかなり減らしたという。若い気鋭のカメラマン、サティヤン・スーリヤン(『マーヤー』、『マスター 先生が来る!』)は、中盤の格闘シーンでは、トラックのヘッドライトのみを光源として驚異の映像美を生みだした。肉弾戦で舞い上がった地面の砂が金色の粒子となって漂うシーンは必見だ。また、カールティは本作のために、これまで経験したことのなかった大型トラックの運転を学び、職業ドライバーの苦労を肌身で知ったという。

2021年12月20日更新

※新型コロナウイルス感染予防のため、こちらの情報は劇場の都合により急遽変更になる場合がございます。
上映の有無や営業時間、営業状況などは、鑑賞の前に必ず各劇場にお確かめの上でご来場ください。

北海道

北海道イオンシネマ江別011-381-3866上映終了

東北

宮城県イオンシネマ新利府022-349-5990上映終了
宮城県チネ・ラヴィータ022-728-7866近日公開
秋田県御成座0186-59-49742022年2月11日(金)~27日(日)

関東

埼玉県イオンシネマ川口048-299-3450上映終了
埼玉県イオンシネマ熊谷048-526-0707上映終了
埼玉県シネプレックス幸手0570-783-733上映終了
埼玉県MOVIX三郷050-6861-4255上映終了
千葉県シネプレックス幕張0570-783-231上映終了
千葉県イオンシネマ市川妙典047-356-0205上映終了
千葉県MOVIX柏の葉050-6865-3401上映終了
東京都新宿ピカデリー050-6861-3011上映終了
東京都109シネマズ木場0570-003-109上映終了
東京都キネカ大森03-3762-6000上映終了
東京都アップリンク吉祥寺0422-66-5042上映終了
東京都MOVIX昭島050-6861-0325上映終了
神奈川県ムービル045-311-6226上映終了
神奈川県109シネマズ港北0570-006-109上映終了
神奈川県チネチッタ044-223-3190上映終了
茨城県シネプレックスつくば0570-783-122上映終了
栃木県109シネマズ佐野0570-019-109上映終了
群馬県109シネマズ高崎0570-004-109上映終了

中部

新潟県イオンシネマ新潟南025-385-8787上映終了
新潟県高田世界館025-520-76262022年1月29日(土)~2月4日(金)
石川県イオンシネマ金沢076-258-7575上映終了
静岡県MOVIX清水050-6861-0045上映終了
愛知県ミッドランドスクエアシネマ052-527-8808上映終了
愛知県MOVIX三好050-6865-2601上映終了
愛知県ユナイテッド・シネマ豊橋180570-783-668上映終了
愛知県刈谷日劇0566-23-062412月17日(金)~30日(木)
三重県イオンシネマ津059-224-8689上映終了

近畿

京都府アップリンク京都075-600-7890上映終了
大阪府シネ・リーブル梅田06-6440-593012月10日(金)~23日(木)
大阪府なんばパークスシネマ050-6864-7125上映終了
大阪府イオンシネマ茨木072-621-0807上映終了
大阪府MOVIX堺050-6864-7093上映終了
兵庫県神戸国際松竹078-230-3580上映終了
兵庫県MOVIXあまがさき050-6865-3717上映終了
兵庫県塚口サンサン劇場06-6429-35812022年1月14日(金)~20日(木)

中国・四国

広島県109シネマズ広島0570-002-109上映終了

九州

福岡県ユナイテッド・シネマ福岡ももち0570-783-102上映終了
福岡県ユナイテッド・シネマトリアス久山0570-783-270上映終了
福岡県イオンシネマ戸畑092-918-3030上映終了
佐賀県シアター・シエマ0952-27-51162022年1月14日(金)~20日(木)
熊本県熊本ピカデリー050-6861-7645上映終了
大分県シネマ5097-536-451212月18日(土)~24日(金)
宮崎県宮崎キネマ館0985-28-11622022年1月7日(金)~20日(木)
沖縄県桜坂劇場0985-28-11622022年1月29日(土)~2月11日(金)